< 手芸でリハビリ > C・S
二十年ほど前になりますが、施設に入所していた祖母に会いに行った際に、入所されている方の手作り作品が並んでいるのを見ました。好きな事をして時間を過ごし、出来上がった物を展示しているのかと思っていました。
介護施設に勤め始めた頃、時々デイケアの皆さんが手芸や折り紙をされているのを見て、同じ様なことをしているのだなと思って見ていましたが、職員の「手指作業」という言葉を聞いてからその様子を見ていると、物作りもリハビリなのだとわかりました。
八十三歳になる母が、近くのシルバーセンターでの手芸教室に参加していました。新型コロナウィルスでの自粛以来、行くことも控えているようですが、パッチワークやかご作りなど、今何を作っているとか、材料を買って送って欲しいと電話した時に話しています。
私も気が向くと布小物を作ることがありますが、目的もなく作っているので、出来上がった物を飾ったり使うことがあまりなく、ほとんど手元には残っていません。作ることは好きなので、老後の趣味と認知症予防のために、母と情報交換もしながら、もう少し実用的な物作りを続けていきたいと思います。