< 時のながれ > いちえんそう Y・K
時の流れは早いもので、今年も半年が過ぎてしまいました。毎年、一年があっという間に過ぎ、年齢を重ねるごとに時間が早く経つように感じられます。これは私に限ったことではなく、一般的にも大人になると一日が短く感じると思う人は多いようです。この不思議な心理現象を「ジャネーの法則」というそうですが、(発案者は19世紀の哲学者ポールジャネーです)主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者には短く評価されるという考え方だそうです。
ではなぜ、このような感覚が生まれるのでしょうか? ひとは年を重ねると、経験回数が増え、その情報を無意識に処理できるようになります。その結果、時があっという間に過ぎるというわけです。逆に初めて経験することに関しては、時がゆっくりと過ぎるように感じられます。小さな子供は、見るもの全てが新鮮であり、新しいものは刺激的です。そのため、これらを見ている時間の経過が長く感じられるのです。
つまり、たくさんの興味と新鮮な刺激を含んだ時間を、しかも長く体験できる過ごし方を子供はしているというわけです。
私も40代半ばで、毎日同じことの繰り返しだと思う場面もあり、とてもうらやましく思いました。日ごろの心がけや、いろんなものに興味を持ち新しいことにチャレンジしていくことで子供のような時間の過ごし方を心がけて、長く感じられる充実した時間を過ごしたいと最近思っています。