ほっこりレター ~ 出逢い ~

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ほっこりレター2018年2月私のお薦めの本をご紹介させて頂きます。それは、山元加津子さんの書いた「本当のことだから」と言う本です。論理的な内容で、「こういう考え方もあるのだなぁ。」と、とても感銘を受けました。最初に、この本を手に取ったのは、末の子が小学校の頃に、「とてもおもしろいから、お母さんも読んでみて。」と、言ってきたので半信半疑ながら、手に取り読んでみると、大人の私でも、とても惹きつけられる内容でした。

それは、アフリカでは鎌状赤血球貧血症という病気を持っている人は、マラリアにかからないとか、700年程前にペストになった子孫はエイズにならないとか、病気の遺伝子も、長い年月の間に人類の絶滅をさけるために存在してしている。そして、もしかしたら、病気とか障害というものは、きっといつかいい日のためにあると、医学的に説明されていたからです。

次に著者についてご紹介させて頂きます。山元加津子さんは、金沢生まれで、小学校の先生を経て、養護学校の先生をされている方です。学校で出会った子供達の話を交えて書かれているので、地元の方だという事もあり、親近感が湧きました。

それから、身近な人々の話と、医学的な話などを織り混ぜながら、仏教の愉るとはどういう意味なのか、南無阿弥陀仏とはどういう意味なのかを、分かりやすく書かれています。例えば、人がむなしく生きなくてすむように”もの””こと””ひと”も与えられ、その人に必要だから、つらくて悲しいと思う事すらあたわり、出会えるのだと。

私にとって、もう一度読み返してみたいと思える本でした。皆さんも一度読んでみて下さい。